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10月公演
「心踏音-shintouon-」

とある集落に一人の男がいた。
何をするでもなくぼんやりと

日がな一日を過ごす。
男は、生まれた時から目が見えなかった。

 

幼馴染に連れられて集落を出た男は、

ひょんな出来事から一人の女と出会う。
自警団を束ねる長の娘として

寵愛されている彼女は、

生まれた時から言葉を

発することができなかった。

 

互いの隙間を埋め合うように

交流を深めていく男と女。
女の踏む足は声となって男に届き、

男の耳は目となって女を見つめた。

平穏で、眩しくて、愛おしい日々。
それはこれからも続いていくものだと、

信じていた。

これは男女の物語。
光を奪われた男は、

復讐の修羅となる。

20221115_心踏音_相関図-01.jpg
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