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8月公演
「憫笑姫-Binshouki-」
物語の舞台は、
⻑年に渡り近隣国との争いが絶えないとある国。
熾烈な戦いが続く国境とは違い、
その街に生きる⺠たちは 平穏な日々を過ごしていた
幼い頃に母を亡くした姉妹、ミラとエラ。
姉のミラは親代わりとして、
自身の全てを懸けて妹のエラを育ててきた。
仲睦まじく暮らす姉妹はある出来事により、
揃って城へと召し上げられることに。
煌びやかな世界を夢見てやってきた二人を待ち受けていたのは、
憐れみの笑みを浮かべる貴族たち。
その中心に立つ王から剣を与えられたミラは、
有無を言わさず戦地へと 送り込まれてしまうーーー
これは姉妹の物語。
姉は妹を守るため、
戦旗を掲げ戦場に立つ。
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![]() 幼い頃に戦争で母を亡くした姉妹、 ミラとエラ。 唯一の肉親として互いを思いやり、 支え合いながら過ごす日々。 | ![]() |
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![]() | ![]() ある時、国の王であるサミュエルに 見初められたミラは、 エラを連れて城へと召し上げられることに。 |
![]() 側近であるモールドの案内により 城へとやってきた姉妹。 ミラの世話係として三人の 女官と出会う。 | ![]() ビアンカ、アメリア、プッコによって 着替えを済ませたミラは、 サミュエル王の待つ広間へと通される。 |
![]() そこに待ち受けていたのは大勢の貴族たち。 憐れみの笑みを浮かべる彼らの前で、 王はミラに剣を授け、 戦場に出て戦うように命じる。 | ![]() |
![]() 拒絶するミラだったが、 エラを人質に取られてしまう。 同様に、三人の女官にも戦場行きの命が下る。 | ![]() |
![]() | ![]() 訳も分からず戦場へ放り込まれた四人。 まともに剣を握ることもできず 散り散りになってしまうが、 騎士団長・ケイレブの助 けもあり、命からがら生き残る。 |
![]() 曲がりなりにも初陣を終えたことを報告するため、 王に謁見するミラ。 震える身体で立ち尽くしているところに、 エラがやってくる。 妹に不安な思いを抱かせないよう、 笑顔で褒美を受け取る。 | ![]() |
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![]() | ![]() 姉の様子に違和感を覚えたエラは、 ミラを先に部屋へ帰し、 王と側近の元へと向かう。 |
![]() 再度出陣の時が訪れる。 軍の待機所に、覆面の女を連れたモールドが現れ、 此度の戦闘に彼女も同行すると告げる。 | ![]() ミラ、ビアンカ、アメリア、プッコ。 それに覆面の女を加えた五人で、 悪戦苦闘しながら戦地を駆ける。 |
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![]() | ![]() 敵将に襲撃されるミラと覆面の女。 切り裂かれた覆面の下から現れたのは、最愛の妹だった。 |
![]() 妹を守るため、ミラはついに敵将を刺してしまう。 | ![]() 人を傷つけてしまった罪悪感と、 姉に人を傷つけさせてしまった罪悪感。 互いを思い合いながらも、すれ違ってしまう姉妹。 |
![]() 幼い頃の記憶が蘇る。 亡くなる前の母と交わした約束。 エラを託された記憶。 | ![]() |
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![]() ミラは自身を奮い立たせ、 ケイレブに剣の指導を請う。 少しずつ剣技を磨いていく姿を、 エラと女官たちが見つめていた。 | ![]() |
![]() 妹を守る強さを求め剣を握ったミラと同様に、 エラも剣の稽古に合流する。 ビアンカ、アメリア、プッコも加わって、 五人は剣技を磨いていく。 | ![]() |
![]() 戦場を駆ける五人。 剣士として成長した彼女たちの活躍が、国中に轟き始める。 | ![]() |
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![]() | ![]() 戦果報告のため王に謁見する女隊。 そこへ伝令兵が飛び込んできて、 報告を受けたミラはまた戦場へと舞い戻る。 |
![]() 自身ではなくミラに助けを求めた 兵への報復として顔面を斬り裂いたサミュエルは、 何かを思いついた様子でモールドに指示を出す。 | ![]() 戦場。 今日もまた手筈通りに敵兵を倒し、勝鬨を上げる。 突如として、覆面をした兵が現れる。 その人物が放った一閃が、 虚を衝かれたミラの顔面を斬り裂く。 |
![]() 覆面兵の左手に怪我を負わせたものの、 取り逃がしてしまったエラとケイレブ。 負傷したミラに代わり、 戦果報告のため王の間を訪れる。 | ![]() |
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![]() 全てを知ったエラは、 サミュエル王の顔面を殴り飛ばす。 | ![]() 憔悴した様子のミラを連れ、 王の間を出るエラ。 姉妹を追いかけていく女官たち。 一人残ったケイレブが追手の兵を次々と斬り伏せ、 サミュエル王との一騎討ちが始まる。 |
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![]() | ![]() かつてミラがそうしたように、 手を引き歩くエラ。 モールド率いる追手が迫り、 エラは姉を守るため一人で立ち向かう。 |
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![]() | ![]() 追い詰められる姉妹。 そこにビアンカ、アメリア、プッコが飛び込んでくる。 |
![]() 自分を守るために戦う四人の背を見つめるミラ。 心も身体も傷付き、 どうしても剣を抜くことができない。 そこへ、サミュエル王との戦闘でボロボロになった ケイレブが連れて来られる。 | ![]() |
![]() 立ち向かわないミラを叱責しようとするケイレブ。 ただただ震えているだけのミラを見て、 優しく頭を撫でる。 | ![]() 姉を逃すため背中を押すエラ。 その背後にはサミュエル王が迫っていた。 妹を置いて逃げ出すこともできず、 戦う覚悟もできないまま、蹲るミラ。 |
![]() そこにかつての自分の姿が浮かび上がる。 幼い妹の手を引いて歩いた、幼い自分の姿。 "何があってもエラを守る"と決めた、 あの頃の決意と覚悟。 | ![]() |
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![]() ゆっくりと立ち上がるミラ。 サミュエル王に斬りかかり、 最後の戦いが始まる。 | ![]() |
![]() | ![]() とどめを刺そうとするモールド。 その左手に巻かれた包帯を咥え上げたエラが、 渾身の力で剣を突き刺した。 |
![]() ミラとサミュエル王の戦い。 ケイレブの助力を受けながら斬り結ぶ。 | ![]() |
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![]() 瀕死のケイレブがサミュエル王を羽交締めにし、 その隙を突いたミラが、ついに王を斬り伏せた。 | ![]() |
![]() | ![]() 戦いが終わり、絶命するケイレブ。 追いかけてきた騎士団員たちが、黙祷の意を込めて敬礼する。 師との別れにミラは、堰を切ったように声を上げて泣いた。 |
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![]() 戦いから時が過ぎて。 新たな王のお披露目に、 町中の人間が集まっている。 | ![]() |
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